私には、ゲイの親友がいた。
職場で出会って、もう3年が過ぎた。
私は、職場の愚痴ばかりを彼に言っていて、よくガストで聞いてもらっていた。
全部過去形なのは、今はもう愚痴を聞いてもらってもないし、その職場も辞めたし、親友と呼べるくらいに毎週会っていたのだけど、まったく会っていない。
彼はとてもイケメンで童顔ジャニーズ系。(ちなみに私と同い年のアラサー)
一緒に渋谷を歩いていると女子がちらちら見ているのが、とてもわかる。
その視線には、もちろん彼は気づいている。
私でさえ気づくし、「なんでこんな女連れているんだろう」って思われてるんだろうなぁと思っていた。
しかも芸能人オーラを出していて、見た目や服装で「あれ?芸能人かな?」という視線もあるみたいだった。
しかし、彼の反応は
渋谷は若い女が多いので、それはそれは多くのブス女が見てくるようだ。
しかも、その中に自分の好みのタイプはいないのである。
だって、男が好きだから。
もし、好みのタイプからアイコンタクトで目が合ったら嬉しいし、バーだったら会話にもつながる。
でも、一切自分の好みから声をかけられることはないという。
本当に不毛だ。
私は、因みにレズビアンでもないのだけど(でもたまにそう見えると言われた)、女性が男性を好きというだけで、色んな可能性が広がるという。
それはそれはすごいことなのだ。
ふつうに結婚ができて、ふつうに子どもが産まれる。
これって本当に奇跡なんだと思う。
私も彼氏はいないし結婚もしてないけれど、まだその可能性があるということだ。
でも、結婚願望がなくて自分でたくさん稼ぎたいと思っている。
しかし、ふつうに生きていると結婚を勧められる。
「自分で稼ぐより稼いできてもらったら?」
「自分一人で払うより二人で払ったほうが少ないからおすすめ」
「ナナメドリさんすごく結婚に向いていると思う」
その根拠をおしえてくれ。笑
私は自分で占っていても、他人から占ってもらっても結婚運はめちゃめちゃ良い。ただし晩婚である。
結婚、結婚、と言われるくらいならいっそのこと同性愛者の方が良かったのかな?と考えたこともあった。
でも、それは彼には絶対に言えなかった。
彼はふつうに女が好きだったら、もう結婚してるし子どももいるだろうなぁとよくつぶやいていた。
確かに20代くらいで結婚して、若いパパになってそうな。
しかし、そんな妄想は決して叶わないし、ただの戯言で終わるのだ。
彼と遊ぶのは、大体ガストかゲイバーである。
がっつり喋りたいとき、夜遅いときはガスト。
ぱーっと派手に飲みたいときは、ハブ→バー→ゲイバーとハシゴする。
私は毎月のようにゲイバーに行っていた。
初めてのゲイバーは、渋谷。
オシャレな恵比寿。
定番の新宿二丁目。
その中でも私は渋谷のゲイバーが好きだった。
ゲイバーというより、ミックスバーで観光バーに近い感じで、ゲイでもビアンでもノンケ(ストレート)でもオッケー。
お店の子も優しく、呑みすぎたりお酒の気分ではないと言うと
とソフトドリンクを提供してくれる。
こんなに優しくされたら、他のバーに行けない。
カラオケも歌わされる。
当時、カラオケが苦手だった私は、とてもそれが嫌だった。
しかし、「歌がもっとうまくなりたい」と思い、ヒトカラにハマることになったのは、これがきっかけ。
今では、毎週ヒトカラに行って練習をしている。
ストレス発散になるので、とてもおすすめ。
年末は恋ダンスが流行っていたので、ゲイバーで恋ダンス踊ってた記憶しかない。
あるとき、親友と初対面の人と二度目ましての知り合いと、地元で飲んで二丁目に向かった。
知り合いが歌い足りないからと言って、ハシゴし続ける。
私はその日、とても体調が悪かった。
頭痛がするなぁ。なんでだろう。と思っていた。
初対面の人が、とてもヘビースモーカーだった。
原因は、煙草である。
私は、もともと煙草が嫌いで、今でも「吸う意味わかんない」と思っている。
他人に害がなければ吸っても構わないのだけど、他人に害があるものを何で吸えるんだろうと思う。
そのころ、ブログをやり始めて半年くらいが経ち、まだ大した成果が出ていなかった。
このままブログをやり続けるべきか、とても迷っていた。
でも、書くのは好きだから書きたい。
成果が出てお小遣い程度は稼げるようになりたい。
ふと、そんなことをゲイバーの隅っこで思い出した。
もう嫌いなことを続けたくない。
好きなことをしたい。
じゃあ、なんで嫌いな煙草の煙が蔓延している空間にいるんだろう。
お酒も肌荒れの原因で、治したいと思っているのに、なかなか治らない。
それはすべて自分のせいである。
そんな肌荒れ治したいサイトも作ったのに。
あー、私なにやってるんだろ。
これこそ、東京で消耗しているってことだ。
高いお金を払って、副流煙の空間にいて、お酒を飲んでいる。
私は、二丁目に消耗していたんだ。
と、親友に言って帰った。
そんな新宿二丁目の朝5時すぎだった。
それから私はブログに集中して、今ではアフィリエイトの未確定報酬が毎日発生している。
でも、今フリーランスの集まり「まるも」に体験移住に来て、近くのガストに行った。
そして彼のことを思い出した。
毎週毎週、四柱推命の話や職場の愚痴で盛り上がっていたガスト。
今、彼は元気でやっているんだろうか?
ちょっとだけ心配になった。
私は彼に何かあったら、助けたいと思う。
どうかどうか、元気でありますように。
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