脂漏性皮膚炎になってからは、お金をめちゃくちゃかけました。
何が自分に合うのか、なんで肌が荒れるのか原因がわからずに、途方に暮れていました。
特に顔の赤み、ブツブツ、乾燥がひどく、頬とおでこは痒くてしょうがなかったです。脂漏性皮膚炎を発症して1年経つと、今度は頭皮も痒くなりました。
もう地獄の始まり。
自分に合う商品を見つけるまでは苦労しましたし、「これがおすすめ!」と言われているものでも私には合わないことは日常茶飯事です。
でも、もしかしたら合うかもしれない…と思いながら買うのです。
商品を知っているか、知らないかで、だいぶ無駄なものを買う必要がなくなると思います。
私に合っていたものがあなたにも合ったらラッキー。脂漏性皮膚炎と診断されて何を使っていいかわからないという方の参考になれば嬉しいです。
この記事は、すべて私が使ってみた商品の感想です。あわせて合わなかったものも書きましたが、合う方もいると思います。症状が落ち着いてからは、問題なく使って愛用しているものもあります。
スキンケア・顔に塗るものすべて
スキンケア商品は、試供品・サンプルから現品まで、ありとあらゆるものを試しました。
今でも良さそうなものはすぐ買ってしまいます。
クレンジング
女性の場合は、どうしてもメイクをしなくてはいけない職場もあると思います。
コロナ禍になり、在宅勤務やマスク着用でメイクをしなくてもいい状況になった方もいるかもしれません。(しかしマスクで荒れる方も多いと思います)
なるべくならメイクは薄く、石鹸落ちコスメもあるので、今はそれを活用するのがおすすめです。
私の脂漏性皮膚炎ピーク当時は接客業のため、メイクが欠かせませんでした。
いきついたのはミルククレンジング。カウブランドのものです。
すごく良かったというわけではないですが、脂漏性皮膚炎が悪化することもなく過ごせたので、それだけで嬉しかった記憶があります。
上位互換といってはなんですが…。有名なカバーマークのクレンジングも私には合っていました。
ミルクタイプ以外だと、ジェルタイプもおすすめです。
ジェルタイプを使う注意点としては、あたたかくなるマナラのホットクレンジングゲルやVC100ホットピールクレンジングゲルEXは、まだ症状がひどいときはやめたほうがいいかもしれません。
顔の赤みがあるときだと、熱がこもりやすくなるのかなぁと勝手に感じます。真相はわからないですが、症状が落ち着いて毛穴ケアに移行するときにはマナラは良いと思います。
私には合わなかったもの
- D.U.O. ザ クレンジングバーム
話題のクレンジングバームは合いませんでした。毛穴ケアにも良さそうだったし、敏感肌向けかなぁと思ったのですが、クレンジング後のぬるぬる感が好きじゃありませんでした。顔の上でバームをくるくるしすぎたせいなのかもしれませんが、乾燥もしてしまいました。
- シュウウエムラのクレンジングオイル
クレンジングオイル自体が、脂漏性皮膚炎を悪化させている感じになってしまいました。頼みの綱で買ったのに…高かったのに…悲しい思い出です。この経験以来、クレンジングオイルを積極的に買うことは少ないです。
洗顔
脂漏性皮膚炎といえば「コラージュフルフル」というくらい有名な商品です。シャンプーのほうが有名で、知っている人が多いかもしれません。
コラージュフルフルは、真菌(カビ)の増殖を抑える有効成分が配合されているので、脂漏性皮膚炎の原因とされているカビ(真菌)をやっつけることができるのです。
泡石鹸タイプのほうが、自分で泡立てなくても済みますし、そのまま顔にのせるだけなので簡単で清潔。
液体タイプもありますが、泡立てネットがかならずしも清潔とはいえないので信じられなくて、迷わず泡石鹸を選びました。
私は1本使い切ったころには、ピークだった痒みが少なくなったような気がしました。少し洗浄力が強く感じたので、そのあとの化粧水も欠かせません。
カダソンシリーズは脂漏性敏感肌のための“専用”スキンケアです。
私も一度使ったときは、やっぱり合っていました。もちろん個人差はあって合わない人もいるのですが、合う方は合います。
ただ、ネックなのがお高いこと。試供品サイズがないこと。化粧水とセットで使用しましたが、リピートするか迷うお値段です。

コスパのよいものが使いたい、脂性肌ぎみ・ニキビができやすいタイプの方にはオルビスおすすめです。乾燥肌が強い方は保湿をがんばる前提で使ったほうがいいかもしれません。
オルビスシリーズもたくさんお世話になりました。泡はもっちりな感じになりますし、私はそこまでつっぱりませんでした。
私には合わなかったもの
- ロゼット
コスパ重視で、人気のロゼットを使ってみましたが、私には可もなく不可もなく。使ってるシリーズが合わなかった説もあります。ガスールブライトという黄色を使ってたのですが、アクネクリアにしたらよかったかなぁ…。
化粧水
保湿に乳液が合わなかったので、化粧水ばかり買っていました。
とにかくセラミドが入っている化粧水。ヒト型セラミドはもちろん、天然セラミドも合成類似セラミドも。セラミドとつくものは買いまくり。
化粧水は「キュレルしか勝たん」と思い、当時はキュレル信者でした。
緑の皮脂トラブルケアシリーズはリピートして、症状が落ち着いたら青のしっとりシリーズをいくつか購入し、最終的に美白ケアシリーズ・エイジングケアシリーズまでいきました。
症状がピークの頃に、しっとりや美白ケアは合わないと思います。段階をふまえて使っていくと、キュレルは優秀だなぁと感じました。キュレルが合う、悪化しない方にはおすすめです。
セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOPが入っているカダソンの化粧水。うるおいます。
バリア機能が低下している脂漏性敏感肌には、セラミドで強化するしかありません。
頬が荒れていたころ、皮膚が薄くなっていると言われたことがあり、今まで何も意識していなかった成分表をみてスキンケア商品を買うようになりました。
ただ、洗顔同様リピートしにくいお値段。合う人にとっては、たっぷり使いたいところです。
こちらもセラミドに惹かれて購入。ドラッグストアにも置いてある商品です。
発売当初に使っていましたが、こちらも私には合っていました。セラミドが入っているのに、このお値段でいいのか!とびっくりしました。
保湿もされ、うるおいのある肌になりました。
セラミドのことを知らなかったころは、オルビスのクリアシリーズのしっとりを使っていました。
症状が悪化もしなかったので使用していただけですが、良くもならなかった気がします。
本来、ニキビケア商品なのでニキビがひどかった方には合うかもしれません。
私には合わなかったもの
- ハトムギ化粧水
ハトムギ化粧水とニベアクリームが流行っている時期に試したら、悪化しました。大容量でコスパがいいので、合う人が羨ましくてしょうがなかったです。エタノールが合わないのか、ハトムギエキスが合わないのかわかりませんが、捨ててしまいました…。
保湿
いちばん困ったのが保湿でした。乳液・クリームといきたいところですが、塗ると痒くなる…。ベタベタなのが痒い。でも乾燥する。
え、どうしたらいいの?状態。
当時は、オールインワンジェルしかないと思い込んでいて、いろいろ使ってみました。
しかし、まぁお値段がそこそこするわけです。(でも買う)
オールインワンってどうなんだろと疑っていたのですが、使ってみると意外とちゃんとうるおうし良かったです。
私がオールインワンを使ったのは、シュセラが初めてでした。
定期購入でリピートはしなかったのですが、天然ヒト型セラミドという言葉に惹かれて購入。私には合っていて、症状が少しだけマシになった気がしました。
ここからオールインワンを試したくなる旅が始まってしまい、色々買ってます。
メディプラスゲルは大容量なのでたっぷり使えます。最近はネット以外にドラッグストアでも見かけます。
サンプルがまだ残ってたので使ってみたら、やっぱりうるおいます。赤く乾燥した部分には少しピリっとするかもしれませんが、ジェルによって馴染みます。すーっと引いていくような感覚です。
しかも、セラミドNG、セラミドAP、セラミドAG、セラミドNP、セラミドEOP配合というセラミドオンパレードで歓喜ですね。
化粧水に引き続き、美容液もセラミド。このシリーズは、容量も10ml、30ml、110mlと選べるのが嬉しいところ。
スキンケアばかり試して買っていた民にとっては、嬉しかったです。
最初は30mlから買いました。安価だったので、ビタミンCのパワーC美容液も一緒に購入。(くすみや毛穴ケアのために)
今使っている美容液がなくなったら、またこれにするつもりです。
ティーツリーが私には合っていて、このクリームを塗るようになったら赤みが減った覚えがあります。
ただ、保湿クリームとして塗り続けるものではなく、応急処置というか荒れてしまったときのお守りみたいな感じです。
ティーツリーの香りが苦手な人は多いと思いますが、虫除けにもなりますし、蚊に刺されやすい人は尚更おすすめです。(笑)
ティーツリーオイルも試しましたが、クリームになってるのが手っ取り早いので便利でした。
私には合わなかったもの
- ヘパリン類似物質のもの
保湿といえばヘパリンと思い、乾燥してカサカサする部分に使いたかったのです。ヒルドイドローションを使用したのですが、乳液っぽいテクスチャーのため、ムズムズしてやめました。もったいないので、妹がいつも子どもの乳児湿疹に処方されているということで、あげてしまいました。
- ワセリン
ワセリンを塗ると薄い膜のように肌を保護してくれます。肌から水分が蒸発するのを防いでくれるのですが、逆に熱がこもってしまうような感覚がありました。皮膚科の先生にも「ワセリンは逆効果」と言われたことがあります。頬の赤みが消えなかったので、皮膚科にかかってからはやめました。
- オイル全般
乾燥といえばオイル。いや、オイルはことごとく全滅でした。痒みが増します。オイルで保湿するのはおすすめできません。クレンジングオイルも然り。症状がなくなってからは、ふつうに使えるようになりました。ただ恐怖の思い出なので、あまり使いません…。
保湿は大事。水分量アップが大事なことをあらためて感じました
日焼け止め
紫外線は、ほんとうに肌を荒れさせるというか、老化させるこわいもの。年々日差しが強くなってる気がしませんか?気のせい?温暖化?
どんなに荒れても日焼け止めは欠かせませんでした。
しかし、日焼け止め塗っても合わなくて荒れることも多々。
本当に世の中に商品が多すぎる。それほど、人それぞれ肌質もちがうし悩みもちがうってことなんだろうなって思います。
ここ最近いっきに有名になってしまったラロッシュポゼ。しっかりUVケアしてくれるのに、伸びがよいです。
化粧下地として割り切って使っているので、お値段が少し高いのに目をつぶっています。
症状が落ち着いてからも、トーンアップシリーズを使っています。症状がひどかったころは、日焼け止め塗って軽いパウダーをのせておわりというベースメイクでした。
キュレルのUVミルクは、キュレルシリーズの化粧水・ジェルを使用していた時期に使っていました。キュレルしか勝たん時期です。
下地としても使っていたのですが、白っぽくなる印象です。白浮きが気になる日もありました。結局リピートしませんでしたが、症状が悪化することはなかったのでよかったです。
私には合わなかったもの
- 無印の日焼け止め
びっくりするくらい無印との相性が悪くて悲しかったです。「私、スキンケアは無印パシャパシャ使うだけ」という人に謎の憧れを抱いていたので、これが合わないってことかというくらい、白いモロモロ(カスみたいなやつ)が出てしまいやめてしまいました。
スキンケア以外にもこだわるポイントは多い
スキンケアやUVケア商品を紹介しましたが、脂漏性皮膚炎はこれらを変えただけでは治りません。
生活習慣も見直すのも大切です。
個人的には、食事改善だけでなく人生そのものを変えるような転職、引越しなど、ストレスをなるべくなくすための努力が必要だと感じました。
ストレスがない人間はいないと思うので、なるべく減らす。(笑)これに尽きます。
皮膚科に行くだけでは、薬をもらっておわりです。
自分の人生は続いていくので、自分で勉強して知識を増やして、治すための努力も必要なんですよね。
脂漏性皮膚炎は治ったとはいえ、私もまだまだ美肌とはいえないので、引き続きがんばりたいと思います。
