私が初めてリゾートバイトをしたときは、住民票は実家にしていました。
一人暮らし経験もあったのですが、また住民票を移動するのが面倒くさいと思ってしなかったのです。
実家がある方や、実家によく帰省する方は、ほとんど住民票は移動せずにリゾートバイトをしています。
ただ、どうしても実家を出たい…。
家出同然の方もいると思いますし、すでに一人暮らしをしていて、実家に戻る予定もない場合、リゾートバイト先に住民票を移すか迷いますよね。
法律はどうなっているのか、住民票を移すメリット・デメリットも含めてお伝えします。
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住民票移動は義務。しかしリゾートバイトは例外で移さなくてもいい

第二十二条 転入(新たに市町村の区域内に住所を定めることをいい、出生による場合を除く。以下この条及び第三十条の四十六において同じ。)をした者は、転入をした日から十四日以内に、次に掲げる事項(いずれの市町村においても住民基本台帳に記録されたことがない者にあつては、第一号から第五号まで及び第七号に掲げる事項)を市町村長に届け出なければならない。
住民票の移動は、「住民基本台帳法」という法律によって定められています。
引越しするなら住民票は移動しろ。というのが日本の決まり。
その決まりを破った者、すなわち住民票移動をしなかったら『最高5万円以下の罰金』です。バレると裁判所から通知がきます。
しかし、例外もあります。それは単身赴任や転勤で期間が1年未満とわかっている場合は、住民票は移動しなくてもいいのです。
例えば、実家は関西だけど進学のために上京していて、卒業後は実家に戻る場合も大丈夫です。こういった場合は、罰金の対象になりません。
リゾートバイトで住民票を移動しないメリット・デメリット
ぶっちゃけリゾバしてると手続き系がものすごく面倒なの
住民票を移さないと以下のことにたいして、いちいち住民票がある実家に帰らなくてはいけません。それがデメリットです。
- 公的な書類の確認
- 運転免許更新
- 確定申告
- 住民税の支払い通知等の税金の手続き
- 公的なサービス
公的な書類が届かない
選挙の投票用紙など、公的な書類は住民票がある場所に届きます。
よってリゾートバイト中に住民票を移動しなかった時期は、一回も選挙に行っていません。非国民と言われようが、それが現実でした。
毎回選挙にかならず行っている、公的な書類を確認したい場合は、実家の親兄弟に送ってもらうこともできます。しかし、大抵のことは「住民票がある場所でしか行えないこと」ばかりです。
運転免許更新は実家に帰らないといけない
リゾートバイト中に免許更新のため、何日か休みをもらって実家に帰ったことがありました。
免許更新のハガキも公的書類です。実家に届いたため保管してもらっていました。誕生日前後1ヶ月(2ヶ月)は余裕がありますが、ちょうど自分の誕生日前が繁忙期だったため、なかなか帰省が難しかったです。
また、帰省中急いでると、受付時間を確認したり、必要な持ち物を確認したり、注意が必要です。しっかり地元の警察署もしくは、運転免許センターのサイトをチェックしておきましょう。
初回更新者講習の手続き等
○講習時間は、2時間(講義、ビデオ上映等)
○講習手数料1,350円
※講習手数料以外に更新手数料2.500円が必要ですので 計3,850円となります。
※参考 優良運転者講習に該当する方3、000円、 一般運転者講習に該当する方3、300円、違反運転者講習に該当する方3、850円となります
確定申告ができない
確定申告も毎年2月〜3月にやらなくてはいけません。
リゾートバイトで、1年を通してずっと同じ派遣会社の場合は「年末調整」してもらえる可能性があります。
しかし、派遣会社を変えたり、リゾートバイトをしていない時期があると、国民健康保険に戻ったり社会保険に戻ったりしますよね。それが厄介の元です。
派遣会社ごとに源泉徴収票を取り寄せして、自分で確定申告をおこなったことがありました。とても面倒だったので、2月は1ヶ月まるまる帰省してたこともあります。
短期のリゾバでも、ちゃんと源泉徴収票は送ってくれるから安心してね
源泉徴収票を請求するのは、年明けの1月くらいにしましょう。
また、この派遣会社はもう使わないな…と思ったら、「最後の給料明細といっしょに、源泉徴収票も送ってくれませんか?」と伝えたら、まとめて送ってくれたこともありました。直接、派遣会社に聞くのがいちばんです。
住民税の支払い通知等の税金の手続きがおろそかになる
確定申告後に、所得によって税金が決まります。
何度も言いますが、公的書類は住民票を移動しない限り新しい住所には届きません。
住民税の振り込み用紙などは、振替手続きにしておきましょう。うっかり振替を忘れていると、振り込み用紙がないと支払いができません。
支払いを忘れると、何度も通知が届いたり、日本年金機構(バックスグループ)の「0800-808-7000」からしつこく電話がかかってくるので、注意しましょう。
公的なサービスが受けられない
「自分名義の家屋があったが,住民票が別になっているので支援金は出ないといわれ た.」実質的な被災者であるものの,被災者への金銭的支援から除外されている.
災害が多い日本では、リゾートバイト中の住み込み先で被災することもあるかもしれません。
しかし、住民票が別になっていると被災していても支援が受けられない可能性があります。
今後どこで何があるかわかりません。
不安が勝るようなら、多少面倒くさくても住民票を移動すれば、すべて自分の住んでいる場所に書類は届きます。
その際は、かならず郵便局の転送サービスも忘れないようにしましょう。転送期間は、届出日から1年間ですが、きちんと届けていれば前の前の住所に届いても、前の住所の最寄り郵便局に届き、また最新の住所に届きます。
参考:転居・転送サービス
引越し魔だとこうなるんだ…と思ったよ
リゾートバイト経験者の住民票移動事情

リゾートバイト経験者の住民票事情は、主に以下の3つです。私は、1と3を経験しました。
お金に余裕があれば、2もいいなぁと思います。
リゾートバイトを始める人の事情は、人それぞれ。自分にあてはまるパターンで決めましょう。
- 実家からとにかく出たいときのパターン
- 一人暮らしの家は引き払わないパターン
- 一人暮らしの家は引き払うパターン
でも実家に頼りたくない人もいるよね。実例を見てみよう〜
実家からとにかく出たいときのリゾートバイト
私がリゾートバイトを始めた理由のひとつに、「実家を出たい」という気持ちがありました。
一人暮らしをしていて実家に戻ったとき、私の居場所はもう実家ではないと思ったんです。
- 親と喧嘩ばかりしてしまう。
- 実家にいると色々甘えてしまう。
- 家にいると居心地がわるい。
- とにかく実家を出てまた一人暮らしをしたい。
そんな風に毎日考えていました。
悩んでモヤモヤしていたときに見つけたのがリゾートバイト。何も考えずに実家を出ていったんです。
ましてや初めてのリゾートバイトの場合、ほとんどが「実家→リゾートバイト」の方が多いです。
初めてのリゾートバイトは何かと不安だらけでした。
もしかしたら、リゾートバイト(派遣)先が合わずに辞めてしまう可能性があります。
とても不安要素が強く、うっかり住民票移動などできないことでしょう。
初めてのリゾートバイトの場合
住民票は実家のままにするのがおすすめです。自分で購入したAmazonや楽天からの荷物は、寮やホテルに届けてもらうように住所を設定すれば大丈夫です。

一人暮らしの家はそのまま借りてリゾートバイト
私のリゾバ友達で、一人暮らしの家はそのまま借りていてリゾートバイトをしている子がいました。
大阪で一人暮らしをしていて、京都にリゾートバイト。もちろん住んでるのは、京都の寮です。
たまに連休をとって一人暮らしの家に帰ったりしていました。
当時は家賃もったいないじゃん…と思っていましたが、郵便物の転送もしなくていいですし、住民票もそのままでいいので楽ですよね。
また、自分の帰る家があるというのは、経験豊富なリゾバイターにとっては、安心できるほっとする場所になっているはずです。
貯金と生活に余裕がある経験値高めのリゾバイターにおすすめ
一人暮らしをしている家賃が、リゾートバイトにおける貯金の負担にならなければ、いちばんおすすめの方法です。
例え、家賃が安くても固定費を削ることが「しっかり稼ぐ・しっかり貯金」につながります。
家賃分を貯金にまわすか、自分の居場所の確保と面倒な手続きを回避できるか、どちらが良いかはじっくり考えてみてください。
一人暮らしの家を引き払ってリゾートバイト
今、住んでいる一人暮らしの家を引き払う場合は、住民票を移す必要があります。
長期3ヶ月以上リゾートバイトをする気なら、移すほかありません。
届出期間は以下です。
- 引っ越す前(14日前位から)
- すでに引っ越しているときは引っ越した日から14日以内
二週間ですね。
意外とこれ、はやいですよね…!転職したり、バタバタするとあっという間です。
持ち物
届出される方の、運転免許証・パスポート(日本国発行のもの)など官公署発行の写真入り証明書(お持ちでない場合は、健康保険証などをお持ちいただきご相談ください。)
(注意)
- 外国人の方は、引っ越しされる方全員分の在留カードまたは特別永住者証明書(またはこれらにみなされる外国人登録証明書)をお持ちください。
- 有効期限のあるものについては、有効期限内のもの。コピーは不可。
以下のものは該当している方のみお持ちください
- 印鑑登録証
- 自動交付機カード
- 国民健康保険証
- 後期高齢者医療被保険者証
- 介護保険被保険者証または資格者証
- マイナンバーカード(交付されている方全員分)
- 住民基本台帳カード(交付されている方全員分)
- 国外へ転出する場合は通知カード(マイナンバーカードを交付されていない方が国外転出する場合)
各自治体によって、異なる場合もあるのでかならず自分の住んでいるところで確認しましょう。
リゾートバイト先が決まったら早めに手配するのがおすすめ
- 住んでいる市町村で転出届を出す
- 郵便局で転送設定をおこなう(ネットでも可)
- 引っ越した市町村に転入届を出す
平日に休みがとれない方は郵送でも可能な場合があります。こちらも早めに調べて申し込んでおくのがおすすめです。
まとめ・住民票移動は一人暮らしならするしかない、実家暮らしならそのままがおすすめ
- 初めてリゾートバイトをする人は住民票は移動しないほうがおすすめ
- 一人暮らしで引き払うなら住民票移動は絶対にしなくてはいけない
色々な働き方があるように、色々な住み方があります。
実家と仲良い人も、仲悪い人もいます。一人暮らしを何年もしている人もいます。
住んできた環境がちがうので、こうしなさいとは言えません。
ただ、面倒な手続きだからといってやらないと損をする場合がたくさんあります。
「ああ、嫌だな」と思うことほど、早く調べて確認し、パパっとやってしまえば1日もかかりません。
私は、リゾートバイト生活を始めるあなたの応援をしています(^^)
一緒にがんばりましょうね!
