映画「百万円と苦虫女」を久しぶりに観た。
※感想ネタバレあり・注意!
10年前の映画で、久しぶりに観ようと思って観たら、いまの自分の状況と重なりすぎて少しつらく感じたのである。
主人公・鈴子(蒼井優)が、100万円貯めたら次の街へ移る。
海だったり山だったり、地方都市だったりする。
それが私のやっていたリゾートバイトの生活みたいなんだな、これが。
海の家でも、鈴子のことが気になる男子が「リゾバ?」って聞いたように、短期で働いてお金貯まったら出て行くリゾートバイト。
私の場合は、100万円貯まらなくても出て行くんだけどね。
海の近くで働きたい

鈴子はさいしょに海で働く。
私も「海がいつも見えるような場所で働くのってどんな感じだろう」と思って、離島で働いてみたことがある。
毎日、きれいな海や朝日を見ながら出勤するのも悪くなかった。
海を眺めるのは好きだけど、毎日泳ぎたいわけではないし、釣りもサーフィンもしない。
じゃあなんで海の近くが良いのかと考えれば、それはただ海を見て癒されたかっただけなのかもしれない。
海の近くで働くメリット・デメリット
- 海をみて癒される
- マリンスポーツ好きな人はたまらない
- 夏は日焼けする
周りがチャラチャラしている
偏見じゃない?とも思うけど、本当に「なんだこいつは」という人が多かったです。
だいたいリゾバの派遣男子はチャラチャラしている説もあったり、なかったり。
山の近くで働きたい

次に、鈴子は山で働くことになった。
正直に言うと、私は山が好きではない。
「山登りしよう・ハイキングしよう」という誘いを、すべて断ってきたのである。
だから、山で働きたいと思ったことはないのだけど、たまたま山の近くだったことは多々ある。
初めて行く場所は、たいてい地理がわからないので何となく決めてしまった場所を後悔したことがあった。
たとえば、軽井沢。山の中腹で下山するのにバスで1時間もかかるようなところ。コンビニもなく、休日もずっと寮にこもっていた。
山の近くで働くメリット・デメリット
- なかなか下界に降りられない
- 虫とか多い
- 何もすることがないのでお金貯まりやすい
閉鎖的な空間でハブにされたらおわり
鈴子は、村の桃娘になってくれと住人から言われまくっていました。
そもそもなる必要ないだろって感じなのです。
私は田舎特有の集まって何かをする感じ、町内会とか苦手で、「若い人がやれ」っていう空気もみていて気分よくありませんでした。
噂話もすぐ広がったりする、常に誰かが自分の悪口を言っているんじゃないか、そんな風に考えちゃうんですよね。
山に限った話ではありませんが、田舎のあの感じが受け入れがたい人もいるでしょう。
地方都市で働きたい

鈴子は、次に地方都市で働きます。
地方都市って、ほどよく田舎である程度生活できるショップはそろっていて、私にもいちばん合っているのでは?と感じます。
スーパーもあって、コンビニもあって、書店とカラオケがあったら最高。
そんな自分に合う街を早く見つけたいと思う。
地方都市で働くメリット・デメリット
- 生活に便利
- 娯楽があってお金を遣いやすい
- 人が多い
彼氏ができやすい
彼氏ができやすいのは体感ですが、海や山よりできる気がします…。
海や山は、やっぱり期間限定でその場限りが多いですが、鈴子のように家を借りてその土地に住み出すと、長く働く前提になります。
住む場所が近かったり、働いているところが一緒だったりすると、自然と付き合う関係になったりしませんか?
そして、別れもあったりするんですけどね。
百万円と苦虫女のラストとネタバレ感想
この映画は、蒼井優の儚い透明感を楽しむ映画だと思ったら大間違いです。
森山未來が「なんだこのクズ彼氏」と思ったら、実はただの純粋ボーイです。
鈴子(蒼井優)が次の行き先に向かって、地方都市を去ろうとします。
重たいキャリーケースを持って、歩道橋を上がると、歩道橋を降りて行く森山未來がいました。
いっしゅん、森山未來は蒼井優を見つけたかのように思います。
そして追いかけて抱きしめてキスしておわり!
と月9ドラマのような展開にならないのが、この映画の良さではないでしょうか。
「来るわけないか」
と蒼井優は去り、次に進むのが現実らしくてめちゃくちゃ良いのです。
人がたくさんいるところで、自分の知っている人を見つけ出すというのは、本当に奇跡なのです。
奇跡だからこそドラマになるわけですが、今の時代、スマホを持っていて連絡とらないと会うことができません。
さて、ちゃんと出会えるもんなのでしょうか?
私たちは現実でがんばりましょう。
百万円と苦虫女は、Amazonの「プライムビデオ」で観ることができます。
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