社会人になって初めて働いたのがライブハウスでした。
学生時代から働いていて、そのままアルバイトで働き続けました。
就職したというより、フルタイムで働いているフリーターですね。
どうしても当時は、音楽の仕事に就きたくてアルバイトでもいいから働きたい。
とにかくライブの現場に携わりたいと思っていたんです。
そんな念願のライブハウスで働けたのですが、そこにはとても嫌な女がいました。
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ライブハウスというところ

ライブハウス、音楽業界というのはとても狭い世界です。
スタッフも小さいハコ(ライブハウス)だと、10人くらいです。
中小企業だと、一つの部署で10人くらいですよね。
個人経営もいいとこ、10人という狭い会社からのスタートでした。
私がいたハコは、店長、ブッキングマネージャー、デスク×2、編集×2、音響×2、照明兼受付×4といったところでしょうか。
私は照明スタッフだったので、受付も転換時のドリンカーも、もちろん照明もしました。

照明の先輩・ライブハウスの先輩

照明スタッフとして入った私は、4人の先輩がいました。
- ライブハウスではいちばん長い先輩
- 照明歴は長いけどライブハウスでは2番目に長い先輩
- 同期で入った私の1つ上の二人の先輩
最初は、その先輩方から色んな雑用を教えてもらいます。
そう、照明ではなく雑用からスタートです。
ライブハウスの雑用というのは、実にたくさんあるのです。
まず、ライブの転換時にお客さんが飲むドリンクの準備も下っ端の私がします。
ビールを冷やしたり、コーラやジンジャーエールなどのドリンクは切れてないか、アイスティーやコーヒーの準備をします。
そして、お客さんに配るチラシの準備です。
各バンドが用意してきたチラシを受付で渡すためのものです。
ライブが終わると、片づけ、掃除、ゴミ捨てなどやることはいっぱいなんです。
雑用が慣れてきたところで、ようやく照明を教えてもらえるのです。
とにかく「照明」は最初からいきなりできるものではありません。
始めは、先輩の照明を見るということからスタートです。
とにかく気に入らないから無視
素人が技術を身につけるのに約1年はかかります。
1年経っても、まだまだで毎日が修行というか試行錯誤の繰り返しです。
何をどうやっていいかわからない私は、とにかく先輩に聞くことしかできません。
しかし、ある先輩に質問すると聞こえてないふり、いわゆる無視をされるようになりました。
何故、先輩が無視をするのかわかりませんでした。
- 私が質問するのがうざいから?
- 教えるのが面倒
- 難聴で聞こえてない
どれでしょうか。
挨拶して無視されても挨拶しました。
呼びかけて返事をしなくても、もう1度呼びました。
この狭い世界でやっていくには、この人に教えてもらうしかないと思ったのです。
仕事にならない・お互い喋らなくなる
その先輩とは、もう世間話もしなくなりました。
喋りかけても無視ですからね。
会話が続きません。
仕事をしていて、打ち合わせをしても「それでいい」と言われていたことなのに、本番でやったら「違う」と言われました。
意思疎通もできなくなり、なんか大人になってもこんな程度の低いいじめ(無視)するヤツいるんだと諦めるようになりました。
もう辞めちゃおっかな。
そんな思考になっていたときの対処法です。
対処法1:信頼している先輩・同僚に相談する
私は、ライブハウスでいちばん長い先輩という女に、無視されていました。
仮にAさんとします。
もう一人の照明歴が長いけどAさんよりはライブハウス歴は短い先輩Bさんに、相談しました。
私自身、Aさんの照明よりBさんのオペレーションする照明の方が好きでした。
Bさんに懐いていたんですね。
私の照明も、徐々にBさんの真似をしていたので似てくるわけです。
それが、いちばんライブハウス歴は長いはずのAさんは悔しかったのでしょう。
単に嫉妬からくるいじめだったのです。
Bさんに相談すると「Aさんはとりあえず新人をいじめる傾向がある」と言われました。
自分より若くて出来ない子が嫌いで、毎回いじめというか当たりが強いらしいのです。
私も20歳そこそこだったので、そんな理不尽な状況に上手く対応できませんでした。
とにかく「むかつく」という感情に支配される毎日です。
確認しなきゃいけないことくらい返事はしてほしいのですから。
他にもBさんからは色々アドバイスを貰い、たくさん相談に乗ってもらいました。
対処法2:自分も技術を身につける
いつまでも出来ない自分が悪い。
技術不足だと感じていたので、注意されるのはしょうがないんです。
でも、注意されるのってイラってしますよね。
あの女(Aさん)に言われるのが嫌だからという理由も手伝って、私は毎日照明の勉強をしました。
とにかく照明がすごいと言われるアーティストのライブを観に行ったり、照明がかっこいいハコにも行きました。
照明はアーティスト・曲の世界観を色や照明器具で表現します。
曲を聞きこむことで色々な表現を思いついたりするので、たくさんのアーティストの曲を聴きました。
自分が好きじゃないジャンルも、もちろん好きなジャンルも。
ワンマンライブのオペレーションが出来るようになり、少しずつ照明の技術が上達していきました。
そうすると、今度はAさんが褒めてくるようになりました。
私は褒められても素直に喜べませんでした。
過去の怒りは消えないままですからね。
とにかく納得させるためには、自分が仕事ができるようになるのが先決だったんです。
対処法3:異動・部署を変えてもらう
Aさんから褒められるようになった私ですが、やはり気まずいは気まずいんです。
世間話もできるようになったけど、楽しくはありませんでした。
ちょうど、他の現場の照明が足りないということで、なるべくAさんと関わらない現場を選択しました。
Aさんと離れた私は、少しですが伸び伸びと仕事ができるようになりました。
また、色んな現場も体験させてもらいすごく勉強になったのです。
結局照明すら離れて、店長にお願いしてデスク異動を希望し、叶えてもらいました。
違うストレスは待っていましたが、Aさんのストレスは部署移動で、ほぼなくなりました。
対処法4:退職
厄介な人って何故だか辞めないんですよね。
あなたの周りの人もそうではありませんか?
長く続けてるお局的存在。
「お前のせいで何人辞めてると思ってんの」
ああ、言いたいよね。このセリフ。笑
結局Aさんはそんな厄介な存在でした。
そのAさんのせいで、私は退職したわけではありません。
こんな狭い世界に居続けるのも、この照明という仕事をするのも、長くは続けられないと始めたときから感じていました。
「25歳になるまでに辞める」
と宣言していて、25歳になる年の24歳に退職しました。
https://nanamedori.com/otsubone/
まとめ
私は結局ライブハウスで5年働き、転職をしました。
最初は理不尽な世の中だなぁと、くさくさしていました。
社会人になってもいじめをする人がいるということ。
そんな世の中に絶望もしましたが、所詮は狭い世界で生きてきただけでした。
辞めたら、その人に会わなくていいのです。
そう思うととてもハッピーでした。(単純)
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