こんにちは!ナナメドリです。
私はリゾバ生活を終えて上京して、これまで東京で3軒のシェアハウスに住んできました。
そのうちの1軒のシェアハウスで、何と盗難事件に巻き込まれてしまったんです。
どうして巻き込まれてしまったのか、以前こちらの記事「シェアハウスで盗難に遭って警察沙汰になった話」で書きました。
犯人は無事捕まり、任意同行で警察に突き出すことができました。
果たして、その後どうなったのか…?
私の盗られたお金は返ってきたのか…?
彼女(犯人)の行方は…?
ちょ…一番気になる所で終わってる!その後の展開は!?追記希望です\(^o^)/https://t.co/Pvq0odsOoC
— クロネコ屋@アフィリエイター (@NINJAkusokuso) 2017年8月26日
Contents
任意同行で事情聴取の開始
被害者の私と、もう一人の被害者、仮にAくんとします。Aくんと私は、犯人が連れていかれた警察署にパトカーで向かいました。
初めてパトカーに乗ってるとわかったことがあります。
信号待ちなどで、他の乗用車の人がじろじろ見てくるということでした。
「この人、何かしたのかな」
という好奇の視線です。
私は気にしませんでしたが、周囲の人たちはとても気になったようでした。
そして、彼女(犯人)の事情聴取が始まりました。
被害者二人も事情聴取を受ける
Aくんと私は被害者ですから、こちらも詳しく聞かれました。
- 犯行日
- 犯行日の時間
- 発覚したときの状況
- シェアハウスの詳細
- 被害額
同じことを、違う人に何度も言うんです。
犯人が言ってることと、こちらが言ってることが間違いないか、確認するためです。
しかし、私も忙しかったため、最初にお金盗られた日などは覚えていません。
直近の日のことですら、少しあやしかったです。
人間の記憶とは本当に曖昧ですよね。
「本当にそうだったの?」と問い詰められると、「もしかして違ったかもしれない」と思ってしまいます。
日記を毎日つけてるわけでもありませんでしたから、聞かれると正しいと思ってた記憶でさえ不安になりました。
私の聴取が終わり、Aくんも同じように聞かれていました。
私たちは被害に遭ったことを話し合っていたので、警察署の待合室みたいなところで二人で聴取を受けたんです。
疲れて自販機でジュースを購入したときです。
と一報が入りました。
犯人が盗ったことを認める
ようやく犯人は自白したようでした。
っていうか、こんな場所(警察)に来てまで認めてなかったんかい。
呆れました。
「確かに、あなたの財布から盗った」と証言した。
と私は刑事さんに言われました。
しかし、Aくんのことはまだ認めていないようです。
「覚えてない」の一点張りでした。
Aくんに対しての犯行は、半年も前のことだったのです。
私のことは、数日前のためか観念したようでした。
仕事を辞めて、お金がなくて、でも買い物がしたくて、手っ取り早く盗ってしまった。
買い物くらい我慢しろよ。
私のお金で銀座に買い物に行ってたようです。
勘弁して。
現場の確認・指紋採取
犯人が認め、自白したことによって、事件が確定しました。
まず現場の確認として、一度シェアハウスに戻り写真を撮ることになったんです。
私は実際に使っていたカバン、財布を指差し、写真を撮られました。
事件に巻き込まれたことがある人はわかると思いますが、物撮りのように実物を撮ります。
そして、私の部屋は指紋採取のために、白い粉をかけられました。
冬だったため乾燥しており、指紋はなかなか出ないかもしれないと言われました。
私も手は乾燥して、カサカサです。
おまけに、飲食店で働いていて漂白使用で指紋も薄くなっています。
そんな私の指紋もとることになりました。
指紋とられたことがある人はわかると思いますが、指の腹だけでなくサイド部分など、ありとあらゆる箇所を採取されるんですね。
たびたび事情聴取を受ける
事情聴取を受けたのは、犯人が捕まった日だけではありませんでした。
たびたび、犯人の証言の確認のためか電話もかかってきました。
私の着信履歴書は「●●警察署」で埋まりました。
そして、仕事が休みの日や終わった後など、たびたび警察署に出向くことが多くなりました。
調書を作るので確認が必要とか。
こういうところは公務員って感じです。
調書の内容が合ってるかも確認しなければいけません。
そして署名。
私も盗られたお金は返してほしいので、出来るだけ協力をしました。
もう引っ越したい!

こんな事件にもなってしまったことですし、もうこのシェアハウスには住みたくありませんでした。
せっかく引っ越してきたのに、4ヶ月ほどで引っ越しです。
そもそも、事件になる前にもう引っ越す予定でしたから。
事情聴取を受けながらも、急いで物件を見に行きました。
引っ越したばかりで貯金もなかったため、防犯のため一人暮らしをしたいところですが、またシェアハウスを探すしかありませんでした。
セキュリティーがしっかりしていて、個室で、窓も必ず鍵がかかるところ。
条件は、防犯が第一位になりました。
今まで、駅近で安いところを探していましたが、どうだっていいです。
鍵さえちゃんとかかれば。笑
弁護士からの電話

警察が調書を作り終え、一段落しました。
私もやっとしっかりしたところに引っ越せるぞ!と思っていた矢先です。
犯人の弁護をしているという、弁護士から電話がきました。
ということで、私たちはカフェで会うことになりました。
弁護士と会った結果
私の被害額は3万円。上乗せして3万5千円を払うということでした。
払うっていうか、そもそも私のお金だけどね!
精神的ダメージ、引っ越し費用もあったので、正直もっと欲しいところです。
それ以上は、犯人も返せない。の一点張りでした。
犯人自身、引き取ってもらえる身内もおらず、そのまま拘留されているそうです。
天涯孤独のようでしたが、同情する余地もないですよね。
人のお金を盗ったのは事実ですから。
そこで反論して、慰謝料をとるのも難しいということで、私はそれを受け取りました。
因みに、逮捕されていてお金がなくても弁護士は呼べるのだそうです。
気になって私は弁護士さんに聞きましたが、交代制でやってるんですよー。と言われました(確か)
弁護士ドラマはリーガルハイが好きです。
管理人もちょっとおかしい?

シェアハウスの管理会社のオーナーに、弁護士から返金してもらった旨を伝えました。
そしたらオーナーは大激怒でした。
…
なぜ?
それは和解をしたということだ!
上乗せされたからって応じるな!
自分が良ければいいと思ってるのか!
と電話でなくメールで罵詈雑言を並べてきました。
なんだこいつもおかしいのか。
疲れるな…と思い、同じ被害者であるAくんに相談したら「オーナーはそういうところがある」ということでした。
Aくんはこのシェアハウス長いからわかるけど、ヤクザ口調で脅されたりして出て行っちゃった人もいるんだとか。
やっぱり早急に引っ越さなければなりません。
引っ越し先に決めたオーナーさんの一言
何軒か内見に行き、良さそうなハウスだなぁと思っていたシェアハウスのオーナーさんにどうして引っ越すのか聞かれました。
私が犯人の名前を告げると、スマホで確認するオーナー。
「あった!」
そしたらなんと1年前くらいに問い合わせメールが来てたようでした。
内見したいっていう内容で、結局来なかったんだとか。
もう寒気がします。
犯人は都内のシェアハウスを転々としていて、おそらく同じ手口で現金を盗んでいたと思われます。
バレそうになったら引っ越していたのでしょう。
今回も私が警察に電話をしなかったら、ふつうに引っ越していたところです。
シェアハウスのオーナーは、他の知り合いにも「こいつは入居させないように」言っておく!と言ってました。
こうして、犯人はシェアハウス界のブラックリストに載りました。
載ったところで、まだ拘留中なので出てこれませんが。
再び弁護士からの電話
「犯人がどうなったか」という連絡をしてほしいと頼んでいたので、再び弁護士さんから電話がありました。
結果。
難しいと言われていた裁判になったようでした。
私は返金されたので訴えませんでした。
私以外にも被害者はいましたし、犯人が引っ越そうとしていたシェアハウスや、事件現場であるシェアハウスのおかしい管理人が訴えたのかもしれません。
初犯だけど、余罪はたくさんあったのかもしれません。
私はもう関わりたくない!引っ越して新しい生活を始めるんだ!と思っていたので、詳細はわかりません。
忘れた頃に届いた手紙

見知らぬ名前から手紙が、新しい引っ越し先に届きました。
開けてみると、「通知書」でした。
検察庁から、犯人の裁判結果が送られてきたのです。
住居侵入、窃盗罪でした。
主文 懲役1年、3年間の執行猶予
これが裁判結果で、確定です。
シェアハウス内だから難しいと言われていた、住居侵入罪も認められたみたいです。
【まとめ】シェアハウスに住むということ

最近、世間では「シェアハウス最高」とアピールされすぎてるように感じます。
私もシェアハウスのおすすめ記事も書いていますが、ただおすすめしてるわけではありません。
ただ、楽しい部分だけをクローズアップするだけでなく、こういうことも実際にあるということを知ってほしいです。
私も海外一人旅のユースホステルではあんなに財布やパスポートを気を付けていたのに、まさか日本で盗難に遭うなんて思ってもみませんでした。
新しい引っ越し先のシェアハウスでも、共有冷蔵庫はありますが、なるべく入れません。
今回は個室に冷蔵庫があるので問題ありませんが、他人を信用できなくなりました。
一度だけですが、ご飯にも行ったことがあった彼女が犯人だったというのは、本当に裏切られた気分です。
信用しても裏切られるなら、最初から信用なんてしなければいい。
そんな感情を私はもってしまいました。
他人と住むリスクの代償は大きかった。
気軽に住めるシェアハウス。
これからシェアハウスに住もうとしている人は、こういうこともあるかも?と思って覚悟してください。
参考になれば幸いです。
