アラフォー元派遣社員が、正社員に転職しました。
書類選考で落ちた企業もたくさんありましたが、面接に進んだ会社は4つ。その中でも3つ内定をいただくことができたのです。
アラフォーで、10年以上派遣やアルバイトなど非正規しか経験のない人間でも、はたして正社員に就職できるのか。
そして、転職歴多めの人間はどんなことを聞かれるのか。
聞かれたときに慌てないようにするために、今回の転職活動で聞かれたことをまとめました。
今、転職活動でうまくいかない方も、面接が決まってる方も、これから転職してみようかなという方も、参考になる質問があれば、自分で回答できるようにしておきましょう。
Contents
【面接準備】企業研究は念入りにすること
書類選考に受かったものの、本当に働いてみたい会社かどうか、自分に合っているか、迷うと思います。
応募をする前から、企業研究するのは大事です。
しかし、書類選考が通って、メールや電話のやりとり、返信の速さからも、その会社のことがわかります。
採用もシステム化しているなぁ、とりあえず大量採用してるっぽい、離職率高いのかな、っていうか返事遅すぎじゃない?採用する気あるの?など、書類選考通過の時点でもわかります。
積極的に採用したいと考えている会社で働きたいですし、一つでも「うーん」と思うことがあると、働いてからも悩むことが増えるんじゃないかなって感じてしまいました。
企業理念を読んで共感できる会社、社員インタビューを読んで良い人そうな人がいる会社が、やっぱりいいです。
もちろん、良いことしか書いてないのはわかってますが、「こわい・苦手・やばそう」と思ったらやめる、自分の直感を信じつつ企業研究をしました。
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【面接当日】事前にアンケートを書く会社が多かった
面接当日は、来社するとアンケートを書くスタイルが多かったです。
会社からの質問はもちろん、実際働いてから必要になるような情報ばかりでした。
例えば、制服貸与の会社は制服や靴のサイズ。最寄駅からの交通費や今の健康状態、趣味などの質問も多かったです。
面接時間は30分から1時間くらい。そこで緊張して、実力が発揮できないようなタイプの私は、アンケート方式はありがたかったです。
アンケートに沿って面接が進む場合もあり、書ききれなかったことは口頭で伝えるようにしていました。
個人的な反省点としては、漢字がわからないときにスマホで調べていたので、書くのに時間がかかってしまいました。
アンケートを書くときは一人にされることが多かったので、調べてもいいかなと思ってます(カメラあったかもしれませんが…。)
漢字弱い方は、よく使いそうな漢字はすぐ書けるようにしておきましょう。
正社員面接で受けた質問集【面接1回のところのみ】
何社か面接を受けていると、同じような質問が多いと感じました。
やはり、中途採用だと「前職を辞めた理由」「転職歴の多さ」について突っ込まれます。
最初は「うわ、突っ込まれたくないな」と思っていたのですが、場数が増えると聞かれてもすらすら答えられるようになりました。人間は慣れ。
即日スタートで働きたかったので、面接回数が1回、役員面接なしのところを多く受けました。
今まで派遣やアルバイトの経歴が多いが、なぜ今正社員を志望しようと思ったのか?
私は4社面接に行きました。全部聞かれました。
派遣社員とアルバイトの期間が、もう10年ほど。正社員になったのは一度きり。
なのに、なぜ今正社員なのか。これを明確にしておかないといけません。
私の場合は、2020年の自粛期間に派遣社員(非正規)という立場で補償が少なく苦しい思いをしました。これを機に正社員へのステップアップを考えたのです。
転職歴突っ込まれると、やはり心苦しいというかネガティブな印象を伝えてしまいそうになります。(飽きっぽいイメージ、人間関係ですぐ辞めそうなど)
いかにポジティブな理由で辞めたか、なぜ今正社員への転職を考えたかをはっきりさせると、答えやすくなります。
ご自身の経歴を自己PR含めて、完結にお願いします。
経歴(転職歴)が多いと、すべて伝えるのは難しいです。
私の場合、フリーター歴も長く、アルバイトを何個も掛け持ちしていました。掛け持ち先は、あえて書かないようにして、長く働いた会社をアピールすることにしています。
面接先の会社によって、アピールする経歴を変えました。例えば、接客業を受けているなら、接客のアルバイトや派遣で学んだことを伝えます。事務なら事務スキル。
完結って1分くらいなのか、3分くらいなのか、状況にもよりますが、一人で模擬練習しておくのもおすすめです。
健康ですか?
今のご時世だからなのか、鬱などの精神的な症状をあらわすのかわかりませんが、今の健康状態を聞かれました。
毎年、健康診断を受けている方は、その状態を素直に伝えればOKです。(引っかかるのは視力くらいですと伝えました。苦笑)
喫煙するか、お酒を飲むか、通院しているか
医療系を受けたので、「喫煙するか」なども聞かれました。(患者様に禁煙をお願いしているそう)
喫煙しないのでわかりませんが、喫煙場所がないところや喫煙者NGの会社もあるので、確認しておくみたいです。
通院は、歯科のみで歯列矯正をしていることは伝えておきました。(決まった休みを取らなきゃいけないのか、シフト制だと希望休がとれるのか問題)
タトゥーが入っているか、痣はないか
脱毛サロンも受けたので、練習で照射が必要なので、タトゥーの有無を聞かれました。
確かに全身入ってたら、できないですよね…。
生まれつきの痣が二箇所あり、それも伝えましたが問題ありませんでした。
自分の強み(長所)・弱み(短所)をエピソードと共に教えてください。
自己分析の結果を発揮できる場所です。
適職診断やストレングスファインダーが好きだったおかげで、エピソードを作るのは簡単でした。

その強みのなかで何が評価されていたと思いますか?
強みは自己アピールするところですし、会社に「この人採用したい」と思わせなくてはいけません。
その会社にとって必要な人材だと思わせつつ、自分がその会社に合っているよと伝えるのが目的です。
自分で自分のことを褒めるのは苦手分野かもしれませんが、他人に評価されていたところは素直に受け止め、しっかり強みとして伝えましょう。
自分でも弱みだと感じる部分はどこですか?
短所や弱みは、人ならかならずありますし、そこを責められるわけではありません。
苦手なことを自分で認識しておくのも大切です。だから自己分析が重要なんですよね。
私は競争心がまったくないので、個人の営業で歩合制なんかは不向きですが、チームワークになるとがんばろうと思えます。
最後は、ポジティブに締められるように伝えるのが良いです。
ストレスを感じたとき、どうしますか?
ストレス耐性を見ている会社が多いと感じました。
「どんなことでストレスを感じますか?」という質問も多かったのです。
うつになりやすい、メンタル状況、すぐ辞めてしまいそう、そんな人材を雇いたくない。
そんな風に思われているのかな?と感じつつ、正社員だと人件費も相当かかってるので、フィルターにかけられてる気がします。
離職率の高い業界は、この質問はよく聞かれました。
ストレス発散方法や、趣味などはありますか?
ストレスから派生して、うまくストレス発散できるのも大事みたいです。
ヒトカラが好きなので、「最近はあまり行ってないですが一人でカラオケによく行きます。」と答えることが多かったです。
なかには、好きなアーティストを聞かれてSixTONESと素直に言ってしまいました。言ったら、「この前面接した子はSnowManだったよ」と教えてもらい、笑いましたw
「一人でコツコツする仕事」か「チームワークで仕事する」どちらが自分に合っているか?
連続的に、この質問を受けてびっくりしました。
これは受ける企業によって、受け答えを変えてしまいました。どちらの仕事スタイルも経験があり、正直自分がどちらに合っているか、わからなかったからです。
チームワークが大切だなと思う職種は、チームワークと答えました。どっちも必要なんじゃないかなという職種は、どちらも対応可能です、しいて言えばチームワークです…的な。
自分の受ける企業によって、よく考えて回答してくださいね。
年下から教えてもらうことに抵抗がないか?
アラフォー転職のため、やはり上司も20代やアラサーの若い方から教えてもらう機会が増えます。
私は、まったく抵抗がなく、むしろ仕事を教えてくれる若い方たちのほうが気を遣っているんじゃないかな…と思ってしまいました。
私の場合、感覚がおかしいので特殊かもしれません。TikTokなどの流行りのSNSも毎日見るし、私より年下の妹のほうがトレンドを知らないので、逆に教えてあげることも多い。
この質問は30代以降になると増えます。平均年齢が若い会社に応募する際には、心構えしておきましょう。
自分より年下に教えてもらうことに抵抗がある方は、会社選びも慎重にしないといけません。
今まで仕事で覚える量が多い場合は、どのように工夫しましたか?
新しいことを覚えるのが好きでないと、苦労する質問かもしれません。むしろ覚えるのが苦手だと、転職も億劫なのではないでしょうか。
私は、覚えることが多いアルバイトの代表・スタバ経験があったので、都合よく例えることができました。共感もしてもらいやすいです。(レシピ多いもんね…等)
覚える工夫は、特になかったですが、ひたすらメモをとる・復習する・通勤時間で確認する・先輩に聞くくらいです。
今後のキャリアプランを教えてください。
「正社員は、長く働いてもらう。」のが大前提です。
女性が長く働きやすい会社を選んでいたので、キャリアプランを伝えやすかったです。
もう少し結婚や出産のことを聞かれるかと思ったのですが、まったく聞かれませんでした。世界が少しずつ変わりつつあって、嬉しいですね。
私は「早く仕事を覚えスキルアップし、今後は指導する立場にも興味があります」と伝えていました。
どのような基準で会社選びをしているか?
同じような業界を受けている場合は、答えやすいでしょう。自分の軸がはっきりしていれば、3つほど挙げられるはずです。
その中でも「どうして弊社が志望なのか」と、はっきり答える必要もあります。
はっきり給料や待遇面ですとは言えないので、自己分析をして優先的に考えていることを伝えてみましょう。
私は、年齢のことも気にしていたので、30代で未経験や学歴不問で雇っていただけるところ、研修がしっかりしているところ、長く働いて自分が貢献できそうなところなど、伝えていました。
ほかに受けている企業はあるか?差し支えなければ教えてください。
私は正直に答えていました。社名を言うことはありませんでしたが、具体的な業界を伝えていました。
バラバラの業界を受けていると、「なんでうちを受けてるんだ?」と思われかねないので、似たような企業を伝えるようにします。
内定を複数もらった場合は、どうやって決めるか?(基準など)
自分のなかで、第一志望や優先条件は決まっていると思います。
あとは、給料なのか福利厚生なのか家からの距離などなど。会社選びと似ていますね。
ぶっちゃけ「待遇」とは言えないので、私は会社で働いている方の雰囲気と答えていました。
面接を担当してくださる方の雰囲気も重要だな…と思い、私はこれも決め手でした。(言ってませんが笑)
採用されたら最短でいつから働けるか?
アンケートや書類選考の段階で、入社日が決まってることも多いです。
だいたい、1日や16日入社が多くこちらでは決められません。
大手で大量採用している場合など、内定を出しても2ヶ月後などもありました。
最短で、面接時から半月後、1ヶ月後、2ヶ月後と会社によって違うので、自分の働きたいタイミングが違うと難しいなぁと思います。
失業保険あるけど、せめて1ヶ月後じゃないかなってね…
もし採用された場合、弊社にとってどのような貢献をしてくれますか?
自分の強みを活かしたり、経験やスキルを活かしたり、貢献できることを伝えます。
最後の締めとして、「もし採用された場合は、研修で学び、いち早く御社の一員として貢献できるよう努力します」と言いました。
【逆質問】したほうがいいのか問題について
「最後に何か質問はありますか?」という質問に対しての答えは、どういうものがいいのか。研究すればするほど、奥が深い。
面接一社目では、ぱっと思いつかず、会社のホームページに記載してあったこと、しかも待遇面について聞いてしまいました。
資格をとるための補助金が出るのが魅力的だなと思ったのですが、これは聞いちゃいけない質問ナンバー1だったのです。
福利厚生・待遇面などは入社してから聞け。そこしか見てないヤツに思われるぞ。とネットで見ました。(そして一社目は落ちました)
そこで反省し、二社目以降はすんなり答えられるように用意しておきました。
私の逆質問テッパンになったのが、こちら。
「差し支えなければ、○○さん(面接担当の方)が入社して苦労した点、大変だったと感じたことがあれば、教えていただきたいのですが…」
どこも包み隠さず(?)、入社後とギャップがあるといけないからと、色々見せてくれるところもありました。ガチめなことも言ってくれるので、参考になります。
面接担当の方に語っていただいたあとは、「大変参考になりました。」「こういったケースもあるんですね!勉強になります。」と答えていました。
また、選考時間がタイトすぎて、「質問ありますか?」と聞かれない会社もありました。
かならず聞かれるわけではないので、面接時間は最初から最後までアピールの場所なのかなと思います。
【内定連絡】一週間前後に連絡が多い
正社員の選考には、時間がかかることを学びました。
アルバイトや派遣だと即日採用、即日電話かかってくるケースも多く、こんなに結果を待たなきゃいけないんだ…と痛感したのです。
しかも、面接一社目は選考結果の日にちを聞き忘れ、毎日毎日モヤモヤしていました。
二社目以降は最後に聞く準備をしていましたが、面接の最後に「結果は○日までにご連絡します」と伝えてくれるところばかりでした。
だいたい、一週間以内には採用連絡が来ることが多く、わかっているだけで心の安定が保たれます。
お祈りメールがきても気にしない・縁がなかっただけ
書類選考にすら通過しないことも多く、お祈りメールには慣れます。最初はきついです。
面接うまくいかなかったなぁと思っているところは、きちんと落ちました。
「良さそうだな」「緊張したけど、面接してくれた方優しかったな」「この人の下なら働きたいな」と思えたところは受かります。
縁があるかないか。ただそれだけです。
サイレントお祈りもある・縁がなかっただけ
「不採用の場合は連絡しません」という会社もありました。
メール送れば済むのに…と思い、サイレントお祈りするところはちょっと嫌だなと思います。
会社の方針かもしれませんが、個人的には連絡してほしいと感じました。
そういうところは逆に、縁がなくてよかったですよ!
【内定辞退】電話とメールでしました
まさか自分が内定辞退で悩むとは思ってもみませんでしたが、実際この状況になると本当に悩みますよね。
採用結果がメールできた場合は、メールで丁重にお断りをいれました。
電話できた場合は、いったん感謝を述べて、「まだ他社でも選考が残っており…」「他社でも内定いただいており…」と正直に伝え、検討させてくださいと言います。
すぐ辞退してしまうと心証が悪いかな…と個人的に思うからです。
なかには応募した部署ではなく、自分に合いそうな部署を提案していただくこともありました。そういった会社を辞退するのは、心苦しいですが、仕方ありません。
面接は品定めをされるのではなくマッチングの場所
どうしても採用される側になると、弱い立場だなぁと感じます。品定めされている感覚もあります。
圧迫面接などは一切ありませんでしたが、なかにはしている会社もあるでしょう。
そんな会社はこちらからお断りです。
働く側にも会社を選ぶ権利はあり、自分が働きたいと思ったところがいいのです。
たかだか、30分〜1時間の面接で何がわかるんだと思う人も多いですが、書類選考の履歴書、職務経歴書、メールの返信、電話の出方、当日のファーストインプレッション、ぜんぶが面接なんだなと感じます。
この会社で働きたいなぁと思える会社がいいですよね。
それを自分の目で確かめに行くことが面接、だと思えば少しは気が楽になって、緊張しなくなりました。
マッチングアプリで恋人をみつけるのと一緒。
転職サイトで働きたい会社を選び、マッチングするか会ってみる。
マッチングしてたら採用されます。
アラフォーでも正社員に転職は可能でした。がんばりましょう!
